□ 旧中心市街地にあった創業99年の老舗洋服店が閉店
現在、渡邊唯建築設計事務所がある「GALLERIA大町」は、大正4年から平成26年までの99年間、洋服店から創業した雑貨店兼ギャラリーでした。創業者は東京は銀座の洋服店で修行後、この場所で洋服店を開業。本場イギリスから生地を仕入れ、熟練の職人によって仕立てられた背広やコートなどは多くの顧客に愛されました。店は受け継がれ、昭和50年代には高級雑貨店兼ギャラリーを建設し、それがこの建物でした。そこではヨーロッパのすばらしい品々が展示、販売され、その文化を発信していたのです。そして平成26年にお店は店主がご高齢なこともあり、惜しまれながらも閉店してしまいました。お店の前面道路はその昔、秋田市中心市街地のメインストリートでした。近年では老舗の呉服店や百貨店が撤退し、周辺にあった店舗なども次々と閉店。周辺には空き地や駐車場が増え続けています。
□旧中心市街地にあった創業99年の老舗洋服店が閉店
□建物に残された魅力的な家具やミシン
□オフィスのデザイン提案と設計事務所移転
□ミシンの行き先
□生まれ変わった建物と新たな出会い