□  オフィスのデザイン提案と設計事務所移転

 

 私はホコリをかぶって佇んでいながらも、当時丁寧につくりこまれた素敵な家具たちこのリノベーションプロジェクトで活用したいと考えました。そして決断をしました。それはデザインしたオフィスに自分の設計事務所も移転しようということでした旧中心市街地のど真ん中にある古びた建物、そこに残された家具を自分で活用し、事務所に来ていただいた人たちにその様子を見てもらいながら、この建物の歴史を伝えようと思いました。オーナーさんもこの提案と決断とても喜んでくれまし

 そしてオフィス空間の検討を行いました。2階の店舗やギャラリーに使われていた大きなワンフロアに2つのオフィスブースをもうけるという要望から、もとの建物の面影を感じ取れるように、その古い空間に新たな白いオフィス空間を挿入した提案をしました。予算や工期も限りがあるなか、このようなシンプルな空間配置とすることで、残されている建物の雰囲気がより引き立ち、予算や工期に対しても最善な提案であると考えました。壁や天井はできるだけ既存のまま。照明ダクトやピクチャーレールもそのまま活用し、そしてそこに残された家具でオフィススペースの1つをレイアウトしました。そこが私の新しい設計事務所のスペースとなるわけです!そして新しくでき空間と古い空間の隙間のように生じた通路空間はミシンを展示できるギャラリーとしましたこの提案はオーナーさんが思い描いていたものを一致し、プロジェクトの進む方針が決定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□旧中心市街地にあった創業99年の老舗洋服店が閉店

□建物に残された魅力的な家具やミシン

オフィスのデザイン提案と設計事務所移転

ミシンの行き先

生まれ変わった建物と新たな出会い