□  ミシンの行き先

 

 工事がはじまると、まるでミシンが洋服をスピーディーに紡ぐようにどんどん内部がつくられていきましたリノベーション工事のスピード感は、新築の工事やはり全然ちがったし、それがまた面白さであるとも感じました

 現場では工事に関する打ち合わせを行いながら、新しくできるオフィスの活用スタイル、共用スペース使い方、そしてギャラリーに展示するものなどについてオーナーさんと打ち合わせを行いました。ハードだけでないソフトもこの建物を生き生きと活用するためには必要です。この作業また楽しかったです

 そしてギャラリー空間の展示に関係する数多くのミシンたちの行き場もオーナーさんを中心に模索しました。ギャラリーに記念として飾っておくのはどう検討しても1台が限度だったのです。残りの10数台はどうするか。そこでオーナーさんが解決の糸口を見つけてくださいました。ミシンたちは、秋田の文化を支えた貴重な生活道具を収集している「油谷これくしょん」に寄贈されました。そこは廃校となった小学校が現在転用され、コレクション施設となっています。そこに展示・保管される運びとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□旧中心市街地にあった創業99年の老舗洋服店が閉店

□建物に残された魅力的な家具やミシン

オフィスのデザイン提案と設計事務所移転

ミシンの行き先

生まれ変わった建物と新たな出会い